ボンタンの浮かぶ岩風呂を楽しむ利用客=20日、鹿児島市下荒田3丁目の「錦湯」
100年以上の歴史を持つ鹿児島市下荒田3丁目の公衆浴場「錦湯」で20日、恒例のボンタン湯が始まった。利用者は、岩風呂のボンタンを眺めるなど雰囲気を楽しんだ。冬至の21日から2日間、ユズとボンタンを湯船に浮かべる。
1917(大正6)年創業。3代目の岩切純也代表(72)が「温泉の魅力と、季節感を視覚で味わってほしい」と二十数年前から続けている。今回も阿久根市産のボンタン約400個、日置市伊集院産のユズ約200個を準備した。
週1度は足を運ぶ公務員の澄川顕弘さん(27)=鹿児島市=は「ボンタン湯のおかげでリラックスできた。朝は風邪気味だったのに体調がよくなった」と喜んだ。