農林水産省は27日、2025年農林業センサス調査の準備のため、鹿児島県南さつま市に送付した「客体候補名簿」の一部を配送中に紛失したと発表した。名簿には、前回調査時点で同市在住の農林業従事者2000人分の氏名や所在地、電話番号などの個人情報が記されていた。
同省によると、11月に同市担当部署に関係書類を送付。今月9日、配送業者が同市内の営業所で荷物の紛失に気付いた。捜索しているが現時点で見つかっておらず、第三者による悪用は確認されていない。
農林業センサス調査は5年に一度実施される。同省は紛失した名簿に記載されていた従事者に文書で謝罪し、「再発防止に努める」としている。