手を合わせる参拝客=1日午前0時すぎ、霧島市霧島田口の霧島神宮
新年を迎えた1日、鹿児島県内各地の神社では、多くの初詣客が健やかな暮らしを願った。毎年恒例の走り初めもあり、参加者は新たな目標を立て、飛躍の1年を誓った。
霧島市の霧島神宮では午前0時前、数千人が白い息を吐きながら社殿に長い列をつくった。同時刻の時報とともに歓声が上がり、参拝客は1年の幸せを祈った。
神々の面を着けて演奏する霧島九面太鼓の奉納もあった。境内のステージ前に数時間前から並んだ霧島市国分のパート社員宝楽由佳子さん(38)は「運動を頑張って3キロ痩せたい」と抱負を語った。
鹿児島市の照国神社も多くの人出でにぎわった。家族6人で訪れた同市の宮地豊二さん(82)は「晴れやかな気持ちで新年を迎えられた。家族が健康に過ごせる一年になるといい」と話した。
同市の白波スタジアムで午前7時に始まった「太陽とともに走ろう」では、薩摩チェスト太鼓保存会の演奏や、薬丸野太刀自顕流のかけ声が響く中、約3000人がウオーキングやジョギングを楽しんだ。初日の出が見られると、多くの人が足を止めて写真に収めた。
参加は3回目という同市春山小2年の下津佳史さんは「今年は空手で茶帯を取りたい」と意気込んだ。鹿児島高校1年の富田こころさんは、チアリーディングクラブのコーチと先輩と共に3キロ完走。「一緒に走る人がいたので頑張れた。5月に世界大会があるので、1位を取りたい」と笑顔を見せた。