鹿児島県内で2024年に認知した、うそ電話や交流サイト(SNS)を通じて金を詐取する特殊詐欺は430件で、被害額は約20億8000万円に上ることが県警の集計で10日分かった。
インターネット上で著名人になりすまし偽の投資話を持ちかけたり、マッチングアプリなどを介して恋愛感情を抱かせて金をだまし取る「SNS型投資・ロマンス詐欺」の被害額が7割近くを占める。
県警は同2月までは「うそ電話詐欺」の認知件数と被害額を公表していた。近年、SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺が急増したことから、同3月以降、これらを新たな項目として分類、集計している。
従来の集計方法による23年の被害額は約4億5300万円。単純比較はできないものの、24年の被害額はこれの4.6倍となった。
生活安全企画課の後迫克章理事官は「見知らぬ人からのお金の話は、まず詐欺と断じていい。一切の連絡を絶ち、身近な人や警察に相談して」と呼びかけている。