晴れ着姿で友人と談笑する「はたちの集い」の参加者=12日、鹿児島市の川商ホール
20歳の門出を祝う鹿児島市の「はたちの集い」が12日、同市与次郎2丁目の川商ホールであった。スーツや振り袖に身を包んだ若者は、新たな時代を担う一員として自覚と決意を新たにした。
式典には約3900人が参加。下鶴隆央市長は、同市の鹿児島南高校出身でパリ五輪の水球日本代表、荻原大地さん=日本体育大4年=が五輪出場を目標に強い気持ちを持ち続けたことを紹介。「努力を続けることを胸に刻み、自分の進むべき道を切り開いてほしい」と激励した。
実行委員会のエンズ史絵奈委員長ら3人が「エネルギッシュな桜島のように挑戦し続けるとともに、責任ある大人として歩いていく」と誓いの言葉を述べた。
会場では、旧友との再会を喜ぶ姿が数多く見られた。山口県下関市から帰郷した水産大学校2年男性は、家業のさつまあげ店を継ぎたいと「流通や海産物全般を学び、事業を拡大したい」。鹿児島純心女子短期大学2年の女性は「春から営業職。新天地で頑張りたい」と話した。