試験場の机に受験番号票を貼り付ける大学職員=17日、鹿児島市の鹿児島大学農学部
大学入学共通テストは18日、鹿児島県内14カ所を含む全国651会場で始まる。鹿児島市内の会場では17日、大学職員が設営準備に追われ、予備校では出陣式もあった。新学習指導要領に対応した最初の試験で、新教科「情報」を含む7教科21科目で行われる。受験生は「焦らないことが大切」と気を引き締めた。
約250人が受験予定の鹿児島高等予備校(同市高麗町)では、新型コロナウイルス禍で見送ってきた全体出陣式を5年ぶりに復活。受験生は「必勝」「全員合格」などと書かれた3体のだるまを前に、「頑張るぞ」と気勢を上げた。
代表して決意を述べた村岡幸之介さん(19)は、現役生とは別の旧課程の試験に挑む。「力は付いているので自信がある。焦らず、時間配分やマークミスに気を付けたい」と語った。
県内最多の2500人以上が受験を予定する同市の鹿児島大郡元キャンパスでは、職員が受験番号票を机に貼ったり、ホワイトボードに試験時間を板書したりして本番に備えた。
下見に駆け付けた生徒らは、試験室が入る建物の場所を確認。鹿児島玉龍高3年の高木詩乃さんは、科目が大きく変わる「地理歴史」の試作問題が過去問より難しく感じたと言い「最後まで気を抜かない」と前を向いた。
共通テスト初日は地理歴史・公民、国語、外国語、最終2日目は理科、数学、情報がある。体調不良などで受験できなかった場合、追試験が25、26日に東京と大阪である。