三島村硫黄島の山林火災現場=19日午後5時前(同村提供)
19日午前11時50分ごろ、鹿児島県三島村硫黄島の南側にある岬橋近くで、山林火災が発生した。同日午後5時現在、延焼している。けが人は確認されていない。
村と鹿児島中央署などによると、現場は岬橋の下方約10メートルにある竹などが茂る草やぶで、硫黄島港に面した住宅密集地から南西約500メートル地点にある。橋では補修工事が行われていた。現地駐在の警察官が煙に気付き発覚。燃え広がっており、焼失範囲や人的被害など同署が捜査している。
地元消防団だけでの鎮火は難しく、宮崎県の防災ヘリコプターによる消火活動もあった。20日も活動する予定。鹿児島県の消防防災ヘリは点検中で出動できなかった。
大山辰夫村長は「交通規制など最大限対処しているが、山は消火栓がなく、手の施しようがない。けが人がいないのは救いだが、早く消火したい」と話した。