今年もスギ花粉が飛散するシーズンがやって来る。日本気象協会は、鹿児島県での飛散開始を平年並みの2月上旬と予測する。今年は花粉の量が多い「表年」とされ、早めの対策が必要になりそうだ。
同協会九州支社によると、県内のスギ花粉飛散量は、例年より多く、昨年より非常に多い。「裏年」で少なかった昨年の2倍以上が飛散すると予想している。
民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市)の予想でも鹿児島県で飛散が始まるのは2月上旬。飛散量は前年比342%で過去10年で最多となる可能性がある。
鹿児島市・天文館のキク薬舗いづろ本店では、18日ごろから鼻水の症状を訴える人や、事前対策で鼻炎薬を買い求める人が来店する。去年より3週間ほど早いといい、今月中に花粉症対策の特設コーナーを設ける予定だ。
飛散のピークは2月下旬~3月上旬。同協会は「花粉が付きにくい服装や、室内に花粉を持ち込まないことが基本的な対策。気になる場合、早めに耳鼻科へ相談することも必要」としている。