フジテレビのCMを差し替える動きが相次いでいる問題で、系列局の鹿児島テレビ放送(KTS、鹿児島市)にも影響が出ていることが23日、分かった。同社によると、同日までに本社と東京、大阪、福岡3支社で契約するCMの約2%15社分が切り替えとなった。
東京支社が扱う全国区の大手企業関連が多く、県内企業も一部含まれる。フジテレビからは、16日に開いた系列局東京支社長会の中で、17日に会見を開くことや、CM差し替えなどの影響が出ていると報告があった。会見後も概要がメールで共有されたという。
KTSの山口修平常務(65)は「別会社とはいえ系列局。今回のことをしっかり受け止めて、協賛社に対して丁寧に説明していく」と話した。
県内広告代理店の社員によると、地元企業は他社の動向を気にしているといい「県内の有名企業が打ち切れば、他も続く可能性がある」と危惧する。別の代理店社員はフジテレビの対応次第では、新規提案が難しくなるとした上で「新年度の契約更新で協賛をやめる企業が出てくるかもしれない」と不安をにじませた。