設置作業が進むみやまコンセールのパイプオルガン=霧島市牧園
鹿児島県霧島市のみやまコンセールで25日、設置作業が進むパイプオルガン工事の見学会があった。約100人がめったに見られない組み立て途中のオルガンに見入り厳かな音色に想像を巡らせた。完成は5月末の予定。
トマ社(ルクセンブルク)とクライス社(ドイツ)の共同製作で、高さ7.5メートル、幅8.8メートル、奥行き3.2メートル。使用するパイプは1800本で、総重量は約15トンに達する。2021年、東京都在住の県出身者(故人)が、パイプオルガン購入費用として県に寄付した2億円で整備する。設置するのはメインホールステージ後方の2階バルコニー部分で、今月17日から組み立てが始まった。
参加者は客席からオルガンを見上げながら進ちょく状況の説明を受け、カメラ映像で内部の様子を確かめた。霧島市の日当山小学校1年、川野紗耶加さんと母親の真子さん(40)は「想像以上に大きくて迫力があった。早く生の演奏を聴いてみたい」と語った。
県公式ユーチューブでは、ルクセンブルクで仮組み立てした際の演奏動画がアップされている。3~4月ごろには音色を調整する作業の見学会も予定する。