南九州市が建立を計画する故・赤崎勇さんの功績碑のイメージ(同市提供)
鹿児島県南九州市は、同市知覧出身で2014年にノーベル物理学賞を受賞し、今年4月に92歳で死去した赤崎勇さんの功績碑を建立する。市役所知覧庁舎敷地に本年度、設置する。
市によると、碑文は物理学賞の受賞理由である高輝度青色発光ダイオード(LED)開発などの業績をたたえ、陶板に肖像写真を焼き付ける。功績碑は高さ135センチ、幅105センチ、奥行き30センチ。台座を含め、石材は銘石として知られる万成石を用いる。
赤崎さんは幼い頃に鹿児島市に移った後、親族によると、たびたび知覧に帰省していた。南九州市は12年に市民栄誉賞を贈ったほか、ノーベル賞受賞後の14年12月に名誉市民に選定し、称号を授与した。いずれも合併で市が発足して初だった。塗木弘幸市長は「赤崎さんの功績を後世に伝えていきたい」と話した。