台船に引き揚げられた機体の一部を調べる関係者=25日、西之表市栄町
西之表市国上の喜志鹿崎(きしがさき)沖から引き揚げた旧日本海軍の九七式艦上攻撃機の遺骨調査で、日本戦没者遺骨収集推進協会の調査団は25日、操縦席などの一部とその周辺の砂を台船上で詳細に確認した。名雪文明団長は「遺骨や遺留品は見つかっていない」とした。
調査団によると、台船で保管するのは主翼や操縦席の一部、機体後方部分。搭乗員がいた可能性がある操縦室近くの砂も土のう約40個に詰めて回収した。
同日で砂の調査を終え、26日は引き続き機体を調べる。名雪団長は「進捗(しんちょく)次第でさらに調査延長もありうる」とした。