薩摩海食堂のクロマグロのレアステーキ
それぞれの特長を生かした漁協の直営や業務委託の食堂が増えてきた。そこに足を運ばないと味わえない“とっておき”もある。南日本新聞の薩摩川内総局と阿久根支局が管轄するいちき串木野、薩摩川内、阿久根、長島の3市1町の港を回り、各店のいち押しメニューを聞いた(食材は仕入れ状況によって変わる場合がある)。
■川内市漁協「薩摩海食堂」(薩摩川内市)
川内市漁協直営の川内とれたて市場にある食堂は川内港高速船ターミナルに隣接し、鮮度に自信ありの海の幸を提供する。自慢は甑島で養殖される生のクロマグロ。食堂を運営する「海の杜」の坂元譲社長(45)は「ほとんど首都圏に出荷され、県内で食べられる店はここだけ」と胸を張る。
1番人気はマグロのレアステーキ(1500円)。ぜいたくに厚切りしたクロマグロの赤身をあぶり、ソースは3種から選べる。刺し身を味わえる新メニューも開発中。入荷数に限りがあり事前の確認がおすすめだ。
【住所】薩摩川内市港町6131の23
【電話】0996(41)3420
【休み】第2、4火曜
■串木野市漁協「海鮮まぐろ家」(いちき串木野市)
遠洋マグロ船の保有籍数日本一を誇るいちき串木野市で、冷凍マグロの海鮮料理を振る舞う店。一番人気は「漬け丼」(1375円)。マグロは約5時間かけて解凍し、色味がいい身を厳選する。カツオだしの効いた特製ダレは、味が濃くなり過ぎないよう注文を受けてから漬ける。刺し身が約120グラム、ごはんは約200グラムとボリュームがあり、汁物、漬物も付く。
諏訪田克浩支配人(53)は「下準備に時間をかけ、注文を受けたら5分以内に出すことが目標」とアピールする。
【住所】いちき串木野市上名3018の3
【電話】0996(33)5015
【休み】毎月第3水曜(祝日の場合は翌日)