越冬地を路面消毒する散水車=5日、出水市高尾野町下水流
鹿児島県出水市で回収されたナベヅル計7羽からA型鳥インフルエンザの陽性反応が出たことを受け、市は5日、鳥インフルエンザ対策本部会議を市役所で開いた。高病原性かどうかの確定結果を待たず、有人の車両消毒ポイント設置など、4段階で最高ランクの防疫措置を前倒しで進めることを確認した。
椎木伸一市長は「ツルが渡来して間もない時期に連続して簡易検査で陽性が確認された。ツルと養鶏を守るために最大限の対策を取る」と説明した。
市は、同日から越冬地入り口3カ所(飛翔館前、古浜、荒崎記念碑前)に車両に消毒液を噴霧するポイントを設けた。越冬地内では散水車による路面消毒も開始し、車両の通行が多い場所を中心に巡回する。
会議で県北薩家畜保健衛生所は、4日時点で県内全ての養鶏場で異常は確認されなかったと報告した。