宮崎県知事の初詣隠し問題 「仕方ないのかな」と反対せず 自身に処分する方針

2023/01/09 07:27
活動履歴変更要請などについて謝罪する宮崎県の河野俊嗣知事=8日、宮崎県庁
活動履歴変更要請などについて謝罪する宮崎県の河野俊嗣知事=8日、宮崎県庁
 宮崎県の河野俊嗣知事(58)が新型コロナウイルスの感染が疑われる状況で初詣をし、そのことを伏せる行動履歴の変更を県が宮崎日日新聞社に依頼した問題で、河野知事は8日県庁で会見した。行動履歴の変更要請は「(初詣に行ったことを)隠す意図はなかった」と釈明。「医療非常事態宣言下に体調異変の中、初詣は慎重に判断するべきだった。情報提供のあり方は県政への信用失墜を招いた」と謝罪した。一連の行動で近く自身に処分を科す考えを明らかにした。

 会見で知事は、行動履歴の変更要請は事前に職員から相談を受け、「仕方ないのかな」と、明確な反対をしなかったとした。

 また、2日に同社が変更要請を断り、3日付紙面に「初詣」が掲載されることになった後、自身の交流サイト(SNS)に記載していた1日の行動履歴を「公舎などで過ごす」から初詣に更新したと明らかにした。「正確な情報をいち早く知らせるため」と弁明した。

 2日に県が発表した感染判明の資料にも「公舎などで過ごす」と記載。内容を知事は了解し、修正指示をしなかったという。

 変更を依頼した職員らは上司からの厳重注意とした。

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