表彰を受けた鹿児島銀行内之浦代理店の海陸道明店長(中央)と、行員の山下ひかるさん(左)、肝付警察署の山下健一署長=肝付警察署
鹿児島県警肝付警察署は、特殊詐欺を防いだとして、肝付町南方の鹿児島銀行内之浦代理店の海陸道明店長(57)と、行員山下ひかるさん(45)に感謝状を贈った。
同署や同店によると、7月初旬、高齢男性が窓口で10万円を運送会社に送金したいと相談。対応した山下さんは、男性が説明した送金先の銀行が存在しなかったことなどから不審に思い海陸店長に報告した。
海陸店長が話を聞くと、交流サイト(SNS)で知り合った外国人女性とやりとりしていることや、送金するとお金が入った金庫をもらえる約束をしていたことなどから、恋愛感情につけ込み送金を迫る「国際ロマンス詐欺」に似ていると判断。思いとどまらせ、同署に通報した。
21日感謝状を受け取った山下さんは「これからも不審な点は店長と共有したい」。海陸店長は「身近に詐欺があると実感した。振り込む前に防ぐことができてよかった」と話した。