日立情報通信エンジニアリング(以下、当社)は、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)の認定パートナーとして、シスコ製品の販売・構築・保守・運用サービスを通じて、高度なネットワークインテグレーション技術を駆使し、お客さまに信頼性の高いセキュアなネットワーク環境をご提供しています。
こうした取り組みの成果として、先日、当社の社員がシスコより「Cisco Best Contributed Partner Engineer Award 2024(*1)」を受賞しました(詳細)。本記事では、当社とシスコのこれまでのパートナリングと、今後の展望についてご紹介いたします。
(*1 2024年度のシスコのビジネス、案件、製品、ソリューションにおいて、卓越した技術力で販売・構築・運用・サポートなど多方面に貢献したパートナー企業の技術者を対象に、シスコ社員から推薦を経て、特に顕著な成果をあげた技術者に贈呈されるものです。)
当社は1993年にシスコ製品の取り扱いを開始し、インターネット黎明期から国内のネットワーキング事業を支えてきました。
シスコ製品の取り扱いを始めた当初は、日本国内のインターネットの将来性や市場ニーズが不透明でした。しかし、インターネットが次世代の重要なインフラになると見込み、当社はネットワーキング事業へ参入しました。当時の関係者はシスコ製品取り扱いについて次のように振り返っています。
「当初、シスコ製品に関連する資料や見積もりが英語表記だったため、対応や理解にとても苦労しました。」
「当時はシスコ製品に特化した営業部署がなく、事業部のシステムエンジニアが営業活動も兼務し、拡販活動をしていました。」
「海外製品だったため、輸入時の手続きに加え、船便を使うことから天候に左右され納期が暫定的でした。そのため、時間が予定以上にかかることも多く、スケジュール調整に苦慮することも多々ありました。」
こうした経験を積み重ねる中で、当社はシスコとのパートナーシップを通じ、着実にノウハウを蓄積してきました。当時、シスコ製品に真摯に向き合う当社の姿勢はシスコ側からも高く評価されていました。
2000年代に入ると、当社はシスコのゴールドパートナー認定(*2)を取得しました。また、日本国内でのインターネット普及も本格化し、特にグローバルに展開する企業や金融業界などでは、世界的に評価されているシスコ製品を活用したネットワーク構築のニーズが高まっていきました。この背景には、高速かつ安定した経路選択を可能にするシスコ独自のルーティングプロトコル「EIGRP(*3)」と、他社製品とも高い互換性を持つシスコのIOS(*4)搭載機器の存在があります。
当時の当社の強みは、シスコ製品の専門技術者が多く在籍していたことです。特にストレージネットワークをつなぐ技術力が強みでした。加えて、当時はシスコ製品を取り扱える技術者が少なく、今以上に貴重な人材でした。そのような状況の中、当社はシステムエンジニアのみならず営業担当の多くも Cisco Certified Network Associate(*5)の資格を取得し、専門知識を生かしてお客さまのニーズに的確に応えてきました。この取り組みの結果、当社はシスコ製品を取り扱うベンダーとして多くのお客さまに声をかけていただけるようになり、国内有数のシスコ製品取り扱い企業へと成長を遂げました。
さらに、当社は公共分野にも積極的に事業を拡大していきました。日立グループの公共インフラに関する知見と当社のネットワーク技術を融合し、「止まってはいけない」「切れてはいけない」という高い信頼性が求められるネットワークの構築に対応し、公共ネットワークでも多数の実績を重ねるに至りました。
(*2 シスコパートナー制度は、シスコの基準を満たした会社がシスコソリューション、ソフトウェア、サービスのコンサルティング/販売を行い、統合/構築をサポートするものであり、ゴールドパートナーは、その中で、最高レベルの認定パートナーです。 *3 Enhanced Interior Gateway Routing Protocolの略です。 *4 Internetwork Operating Systemの略です。 *5シスコの認定資格の一種です。)
こうした実績を背景に、技術面での専門性も追及してきました。2024年には国内初となるHybrid Cloud Solutionの3分野スペシャライゼーションを取得し(詳細)、データセンターの構築・運用に関する高度な専門技術を証明しています。近年は、不正アクセスや通信傍受のリスクに対応すべく、これまでに蓄積した技術とノウハウを生かし、通信の可視化や安全なVPN接続のインフラとともに高品質なセキュリティ環境(SASE(*6))を提供しています。このように当社は時代の変化に合わせ、お客さまがより安心して利用できる持続可能な環境づくりに貢献し続けています。
(*6 Secure Access Service Edgeの略でネットワークとセキュリティの機能を同一の基盤で提供する考え方です。)
当社は今後もシスコとのパートナーシップを通じて、最先端かつ高品質なネットワークおよびセキュリティソリューションを提供してまいります。シスコからは、以下のコメントをいただいております。
「シスコは、日立情報通信エンジニアリングとの30年にわたるパートナーシップを通じ、AIやセキュリティといった最先端技術を活用したソリューションを共に提供し、日本の社会インフラや産業の発展に貢献できることを大変誇りに思います。今回の受賞を心よりお祝い申し上げるとともに、今後もさらなる協業を進めてまいります。」
当社はシスコとの強固な連携を基盤に、ネットワーク分野の中核として「社会インフラを支える」というミッションのもと、One Hitachi体制でOT×ITの推進を図ってまいります。これまで金融や公共分野で培った経験を生かしつつ、今後は鉄道や電力などの社会インフラや産業分野にも注力していく予定です。さらに、日立グループ全体のソリューションと連携し、お客さまに最適なネットワークおよびセキュリティ環境の提供を目ざしてまいります。
当社はシスコに関連する講演会や展示会にも参加しております。下記、過去に当社が参加したイベントの一例です。
・Cisco Connect Japan 2024:実現可能なゼロトラスト構成案や導入事例などを紹介
・Technology Innovation powered by Cisco Partners (Interop Tokyo 2025内 協業展示企画):シスコ製品を通じたソリューションの提案活動
・通信事業者向け回線最適化支援 ~シスコ製品によるネットワーク最適化~
・SASE/SD-WANによるゼロトラスト対応 ~働き方改革とサイバー攻撃対策の両立~
・OTゾーンに適したセキュリティをネットワークで実現~Cisco Cyber Visionを活用した自動車部品工場のセキュリティ強化~
■日立情報通信エンジニアリングについて
株式会社 日立情報通信エンジニアリングは、公共・企業、産業、ヘルスケア、自動車関連の分野において、ネットワーク機器や関連するソフトウェア・サービスを駆使したネットワーキングとカスタマイズやローカライズへ最適化するエンジニアリングと要素技術を提供します。詳しくは、日立情報通信エンジニアリングのウェブサイトをご覧ください。
■商標に関する表示
・記載の会社名、製品名、資格名は、各社の商標または登録商標です。
■お問い合わせ先
株式会社 日立情報通信エンジニアリング 営業統括本部 営業戦略本部
〒220-6122 神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目3番3号 クイーンズタワーB 25階
お問い合わせ:https://www.hitachi-ite.co.jp/inquiry/index.html
----------------------------------------------------------------------------------------
こちらに記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
----------------------------------------------------------------------------------------