味処 海の桜勘(おうかん)

「垂水カンパチ 桜勘」が味わえる専門店

2021/1/19 10:00
海潟漁港から、漁船に乗り約10分。小さな江之島の奥に見えてきたのは、穏やかな海に漂ういけす畑だ。8m四方のいけす1台には、約3,500匹のカンパチたち。エサを求めて、勢いよくしぶきをあげていた。

味処 海の桜勘<small>(おうかん)</small>

台風などの悪天候時には、いけすごと漁港近くまで避難させる



味処 海の桜勘<small>(おうかん)</small>

朝5時から行う水揚げ作業の様子


南シナ海沖の温かい海で生まれた200gほどの稚魚は、平均水温22度の温暖な海潟の海で、約1年半かけて3.7kgを超える立派なカンパチに育つ。

味処 海の桜勘<small>(おうかん)</small>

正面から見た時の、顔の八の字模様がカンパチという名の由来の一つ



味処 海の桜勘<small>(おうかん)</small>

エサは船内の機械でブレンドして与える


沈みにくく、水に溶けにくいEP飼料で、食べ残しや海水汚染を防ぐ。エサを工夫することで、魚臭さの軽減にもつながっているという。

垂水市漁協がカンパチの養殖事業に携わり約30年。「県外に送るとブリと間違われたこともあった」と笑う。「垂水カンパチ 海の桜勘」ブランドは、今や生産量日本一に輝く。

そんな「桜勘」が味わえる専門店が、垂水市漁業協同組合直営「味処 海の桜勘」だ。2年前にリニューアルし、背中、ハラミ、トロ、炙りと、カンパチの各種部位を堪能できる、刺し身定食「西郷どん」(1,650円)が一番人気。

味処 海の桜勘<small>(おうかん)</small>

「西郷どん」は刺身にあら煮、みそ汁、デザートが付く



味処 海の桜勘<small>(おうかん)</small>

刺し身、漬け丼、カルパッチョ用に開発した、3種類の特製タレセット「使ってみてん」(880円)は、小ぶりな瓶で試しやすい


付けダレは、ゴマ、しょうゆ、レモン、塩の4種類。身をご飯に乗せ、特製の漬けダレをかければ漬け丼も楽しめる。

味処 海の桜勘<small>(おうかん)</small>

勘八ちらし寿司。グループ団体向けで要予約の1,250円(左)と750円がある。


「勘八ちらし寿司弁当」(750円~)は、テイクアウト向けに秋から始めた新メニュー。料理長の岩元舟次さんは「さっぱりとした酢飯と、コリコリと新鮮なカンパチ、イクラととびっこのプチプチ食感を楽しんでほしい」。

垂水市海潟643-14

営/11:00~L.O.14:00
P/あり
休/火曜、年末年始

※情報は記事公開日現在のものです。

※料金など、店舗にてご確認ください。



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