
台風などの悪天候時には、いけすごと漁港近くまで避難させる

朝5時から行う水揚げ作業の様子
南シナ海沖の温かい海で生まれた200gほどの稚魚は、平均水温22度の温暖な海潟の海で、約1年半かけて3.7kgを超える立派なカンパチに育つ。

正面から見た時の、顔の八の字模様がカンパチという名の由来の一つ

エサは船内の機械でブレンドして与える
沈みにくく、水に溶けにくいEP飼料で、食べ残しや海水汚染を防ぐ。エサを工夫することで、魚臭さの軽減にもつながっているという。
垂水市漁協がカンパチの養殖事業に携わり約30年。「県外に送るとブリと間違われたこともあった」と笑う。「垂水カンパチ 海の桜勘」ブランドは、今や生産量日本一に輝く。
そんな「桜勘」が味わえる専門店が、垂水市漁業協同組合直営「味処 海の桜勘」だ。2年前にリニューアルし、背中、ハラミ、トロ、炙りと、カンパチの各種部位を堪能できる、刺し身定食「西郷どん」(1,650円)が一番人気。

「西郷どん」は刺身にあら煮、みそ汁、デザートが付く

刺し身、漬け丼、カルパッチョ用に開発した、3種類の特製タレセット「使ってみてん」(880円)は、小ぶりな瓶で試しやすい
付けダレは、ゴマ、しょうゆ、レモン、塩の4種類。身をご飯に乗せ、特製の漬けダレをかければ漬け丼も楽しめる。

勘八ちらし寿司。グループ団体向けで要予約の1,250円(左)と750円がある。
「勘八ちらし寿司弁当」(750円~)は、テイクアウト向けに秋から始めた新メニュー。料理長の岩元舟次さんは「さっぱりとした酢飯と、コリコリと新鮮なカンパチ、イクラととびっこのプチプチ食感を楽しんでほしい」。