
大海原の景色を楽しむ入浴者
満潮時は海に沈み、潮が引いている時だけ湯船が現れる天然温泉。1日2回、干潮時の前後2時間のみ入浴できる。波の音を聞きながら、昼は大海原、夜は満天の星を眺められる。男女混浴で、脱衣所もなく、岩陰で着替える。水着や下着での入浴は不可。バスタオル巻きや湯あみ着はOKだ。

干潮時に現れる湯船に続く温泉の入り口
屋久町郷土誌によると、1599(慶長4)年には既に発見され、島民の湯治場として長年親しまれてきた。近年は観光で訪れる入浴客も多い。泉質は硫黄泉(低張性、アルカリ性、高温泉)で、泉温は46.4度。神経痛、筋肉痛、皮膚病などに効能があるという。

島人と語り合う観光客
温泉を管理する平内集落の渡邉浩区長は「自然の恩恵と島人の暮らしぶりを体感できる貴重な場所。ルールを守って入浴してほしい」と語る。
[南日本新聞 入浴タイムズ]