
バナナが実る!露天風呂
1933(昭和8)年からこの場所で温泉旅館を営む栄屋に併設し、現在の施設は88年に完成。サウナや露天風呂を備えた温泉が目新しいと、1日に1,000人の客が押し寄せたこともある。

広々とした浴室
広い女湯も珍しかったようだ。昔の旅館は男湯が広く、女湯は小さいのが常だったため、岩﨑益男社長が「女性にも温泉を楽しんでほしい」と、男女同じ広さにこだわった。

趣のある岩風呂
熱く濃厚な塩湯だが、べたつかず湯冷めしにくいと好評で、冬場は鼻うがいに使う人も多い。かつて与謝野鉄幹・晶子夫妻、円地文子、野口雨情といった文化人たちを癒やした湯と聞けば、歴史の香りも漂ってきそうだ。
[南日本新聞 入浴タイムズ]