町営共同湯-川内高城温泉

単純硫黄泉

西郷隆盛の逸話残る美人湯

2025/6/30 19:00
 800年を超す歴史があり、湯治場として栄えた川内高城温泉。源泉かけ流しのアルカリ性単純硫黄泉は肌触りがとろりと優しく、「美人湯」としてファンが多い。

町営共同湯-川内高城温泉

あつ湯としても知られる町営共同湯=薩摩川内市湯田町


 温泉街にある施設の中で、共同湯は脱衣所と一体になった浴場や木造の廊下など、ひときわレトロな雰囲気が漂う。開設の経緯は定かでないが、現在の施設は昭和30年代に建てられたとされる。

 約4年前には新型コロナ禍などの影響で営業継続の危機に直面。何とか守ろうと、地元有志らでつくる「せんだい高城温泉よか湯協議会」が運営するようになった。

 西郷隆盛が好んで浴槽の隅っこに入ったとの逸話も残る湯。同会の井龍修会長(75)は「ほかの人も入れるようにと、体の大きな西郷さんなりの気遣いだったのでは」と話した。

町営共同湯-川内高城温泉

昭和にタイムスリップしたかのような町並みが残る川内高城温泉=薩摩川内市湯田町


薩摩川内市湯田町6763

営/午前11時~午後7時
料金/大人200円、小学生100円
休/無休

※情報は記事公開日現在のものです。

※料金など、店舗にてご確認ください。



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