鹿児島大学教育学部付属小学校|われらは附属~♪歌い上げて一体感

2025/09/13 05:00
球技を楽しむ児童と校舎=鹿児島市郡元1丁目
球技を楽しむ児童と校舎=鹿児島市郡元1丁目
 西南戦争の翌年に創設され、校名は何度も変わってきた。現在の校歌ができたのは、鹿児島大学教育学部付属小学校に改称してから6年余り後の1956(昭和31)年2月だった。

 作詞は蓑手重則、作曲は武田恵喜秀(えきひで)。ともに当時は同学部助教授だった。それぞれ県内の多くの校歌を手がけ、蓑手は71〜74年度に付属小校長も務めた。

 1番で学舎(まなびや)を取り上げ、2番で城山と錦江湾、3番で桜島を詠む。橋元忠史校長は「地域の学校ではないので、広く鹿児島を詠んだのでは」と推測する。入学式や卒業式では、吹奏楽部の生演奏で歌っているという。

 同窓会副会長の永用八郎さん(71)=65年度卒=は「卒業生は家族のようにつながりが深い。同窓会の集いで『われらは附属』と歌い上げるときの一体感はすごい」と話す。後に続く「まことの子」「ちからの子」「のぞみの子」は校訓でもある。

 入学者選考は、今も抽選だ。後援会購買部で働く重久直子さん(56)=80年度卒=は「娘2人も入学し、一緒に校歌を歌ったときは涙が出た」と振り返った。

■メモ 1878(明治11)年、師範学校付属小学校として創立。1943(昭和18)年に男師範と女師範が合併。49年に現校名に改称。59年に現在の郡元1丁目に移転。「い、ろ、は、に」の1学年4学級制が、2021年度入学から3学級制となった。25年度4月の在校生は662人。

●鹿児島大学教育学部付属小学校校歌

作詞 蓑手重則
作曲 武田恵喜秀

一、
みどりに映ゆるみんなみの
明るくにおう学舎に
ひとみ輝くまゆあげて
みがくこの知恵この心
われらは附属 まことの子

二、
くすの香かおる城山に
黒潮おどる錦江に
みんななかよくかたくんで
きたうこの意志このからだ
われらは附属 ちからの子

三、
ああ青雲の空高く
火をはく島よ桜島
つばさおおしくはばたいて
駆けるこの夢このいのち
われらは附属 のぞみの子

校歌の風景

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