暑さ対策 各陣営工夫 体調維持し県内奔走

2020/07/03 10:14
候補者が街頭演説する間に選挙カー内で水分補給するドライバー=2日
候補者が街頭演説する間に選挙カー内で水分補給するドライバー=2日
 告示から1週間が過ぎ、7月12日投開票の鹿児島県知事選は中盤戦に入った。7人の立候補者とスタッフは、梅雨と新型コロナウイルス対策のマスクの蒸し暑さに苦慮。選挙カーに冷たい飲み物やおしぼりを積み、体調管理に努めながら県内各地を奔走している。
 現職の三反園訓さん(62)の陣営は、三反園さんと運転手に半袖と長袖のシャツを用意。その日の気候によって使い分けている。幹部は「コロナ対策と併せて暑さに気を付けないと。体力を落とさないように戦い抜く」と力を込める。
 元職の伊藤祐一郎さん(72)は5回目の知事選となる。炎天下の演説でもワイシャツ姿で、ネクタイを着けたままの時も。選挙戦を知り尽くしている上、「体力は他の候補に負けない」と陣営幹部。水分補給と冷たいおしぼりで乗り切る。
 新人の塩田康一さん(54)の陣営は前日から飲料やタオルを冷やし、翌朝の出発に備える。ウグイス嬢らは日よけ帽のほか、半袖の下に長袖を着たりしている。事務所は「候補者もスタッフも健康維持を徹底したい」と気を引き締める。
 新人の青木隆子さん(57)は、総勢4人で乗る選挙カーにペットボトル約20本を毎日積み込み、水分をこまめに補給している。陣営は「長丁場なので、本人には睡眠を十分とってもらうよう促している」と体調管理に気を配っている。
 新人で医師の横山富美子さん(73)は診察後に選挙カーに乗り込む日もある。陣営幹部は「多忙なのに疲れも見せず、とても元気」と頼もしそう。地元の霧島市を回った2日は、日差しが強い時間帯は帽子をかぶって街頭で演説した。
 新人の有川博幸さん(61)は「有権者の反応が良く、充実している」。陣営は食中毒を警戒し、弁当を車内に置かないよう注意している。新人の武田信弘さん(66)は自ら選挙カーを運転。「毎日何百キロも走るので、バテてきた。ビタミン剤が手放せない」と話した。

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