隣家から「ドンドン」と重低音。球技の練習か、夜11時過ぎまで続くことも。うんざりです

2025年11月5日
回答者:黒岩美智子さん
【質問】隣家の中学生が毎日のように家の中で球技の練習をしています。お互い一軒家ですが、フローリングにボールが跳ねる「ドンドン」という重低音が聞こえてきてうんざりします。その家の住人にはもっとうるさく感じると思います。でも、やまないところをみると気にしていないようです。夜11時過ぎまで続くことがあり、一度遠回しに「練習頑張っているね」と言ってみましたが、「はい!」と元気な声が返ってきただけでした。どんな対応をすればいいですか。(50代男性)



【回答】隣人の騒音問題は、大なり小なり抱えている方が多いのではないかと思います。私の住むマンションでも、注意喚起の張り紙が度々張り出されています。特に深夜の時間帯は響きやすく、大きな音を立てないように互いに気を使うことが求められます。

 足を踏まれた人は痛いが踏んだ人はその痛みを感じていないという例えのように、騒音を起こしている側は受け手側の痛みを感じていないことが多いようです。ですから、声を上げて解決に向けて対話した方がよいのではと思います。

 できれば音がした時にすぐに隣家を訪ねましょう。感情的にならないように気をつけて、率直に状況を説明してみてください。可能なら録音して聞いてもらうか、音を聞きに来てもらうかして確認してもらうのがいいでしょう。

 隣人は子どもがやっていることを把握していない可能性もあります。子どもさんも交えて一緒に解決策を探ってみてはどうでしょう。床に吸音材を張ってもらうとか、練習する時間帯を決めるとか、双方が歩み寄って納得いく線を見いだせるかもしれません。

 隣人の騒音問題を題材にした映画は各国さまざま。アメリカ映画「ネイバーズ」は、静かな生活を求める若夫婦とパーティー好き学生たちのバトルを描くコメディーで、韓国の「層間騒音」は、騒音トラブルに心霊現象が重なるホラー。「ミセス・ノイジィ」という日本映画は、騒音を起こす側にも事情があることを教えてくれています。

 改めて互いの立場に立って考えることの大切さを感じます。相手とざっくばらんに話せるといいですね。
黒岩美智子さん
鹿児島コミュニティシネマ代表理事。1958年鹿児島市生まれ。鹿児島大学法文学部文学科卒。広告代理店、フリーライター、出版社を経て2007年鹿児島コミュニティシネマを設立。自主上映活動の後、10年4月よりガーデンズシネマを運営。鹿児島市在住。

日間ランキング >