九州・沖縄8県のJA系統農家が肥育技術を競う第45回九州管内系統和牛枝肉共励会が4日、福岡県太宰府市であり、鹿児島県が6年連続で団体優勝した。個人最高賞の金賞(農林水産大臣賞)は指宿市の東川勝広さん(58)で、県内勢が7年連続で受賞した。
各県17頭ずつ計134頭を出品した。鹿児島は17頭全てが最高のA5等級の格付けを得た。霜降りの度合いを示す脂肪交雑(BMS)ナンバーは平均11.76。13頭は最高値の12だった。
金賞の東川さんは「まさかの成績に驚いている。今後も努力し、家族総員で飼養管理に励む」と喜んだ。ほかに県内では銀賞1席に田中良信さん(58)=出水市、銀賞3席に新地正清さん(71)=鹿屋市、銅賞1席に林ファーム(出水市)がそれぞれ入賞した。
JA県経済連肉用牛事業部の栗脇豊部長は「鹿児島は群を抜いていたと審査員から講評があった。来年に控えた地元開催の全国和牛能力共進会(全共)に向けて弾みがついた」と話した。
全共は「和牛のオリンピック」とも言われ、鹿児島県は前回の宮城大会で団体優勝した。