4センチほどと小ぶりなスズメイソカサゴ(鹿児島大学総合研究博物館提供)
鹿児島大学総合研究博物館と大分マリーンパレス水族館「うみたまご」の研究チームが、フサカサゴ科の魚を鹿児島など国内で初めて確認し、標準和名を「スズメイソカサゴ」としたと発表した。
研究チームが、同科のマメサンゴカサゴの国内外で確認された個体を検証したところ、尾びれに黒い点が多く、腹に黒い帯がない別種のスズメイソカサゴが含まれていることを突き止めた。
体長は最大4センチほどと小さく、国内では伊豆諸島から琉球列島にかけて分布していることも分かった。日本魚類学会発行の英文誌電子版に7日付で掲載された。
同水族館の星野和夫さん(53)と論文をまとめた同博物館館長の本村浩之教授(47)=魚類分類学=は「この研究は南日本の岩礁やサンゴ礁域における生態系を理解するための基礎的知見となる」とコメントした。