100年前の曽木発電所遺構 大雨で被災 ダム湖底 壁の一部損壊 鹿児島・伊佐

2021/07/12 13:39
9日夜から10日の大雨でれんがが崩れた曽木発電所遺構=11日、伊佐市(同市提供)
9日夜から10日の大雨でれんがが崩れた曽木発電所遺構=11日、伊佐市(同市提供)
 大雨特別警報が10日に発令された伊佐市で、大鶴湖にある明治期の曽木発電所遺構(大口宮人)の壁の一部などが壊れたことが、市の調査で分かった。

 遺構は曽木の滝の下流約1.5キロにあり、1909(明治42)年に完成したれんが造りの建物で国の登録有形文化財。65(昭和40)年のダム湖完成に伴い、湖底に沈んだ。毎年5月〜9月のダム渇水期にだけ姿を現し、観光スポットとなっていた。

 9日夜から10日の大雨で、遺構の背面にある山側からの水流で崩れたとみられる。

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