操縦席、風防…ぼろぼろの九七艦攻に「人の気配」 複雑な配管、緻密な構造うかがわせ 種子島沖引き揚げ

2021/07/12 20:35
ひしゃげた状態で見つかった金属製の操縦席=西之表市鴨女町
ひしゃげた状態で見つかった金属製の操縦席=西之表市鴨女町
 鹿児島県西之表市国上の喜志鹿崎(きしがさき)沖で引き揚げられ、11日に一般公開された旧日本海軍の九七式艦上攻撃機(九七艦攻)。長年海底に沈んでいたため機体はさび、原形をとどめていなかった。

 内部には大小さまざまな配管が複雑に入り組み、緻密な構造だったことをうかがわせる。搭乗員のいすやプラスチック製の窓の一部が残る風防など“人の気配”を感じさせる部品も。戦後76年。ぼろぼろになった機体が改めて平和の尊さを訴えている。

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