目指せ和牛甲子園最優秀 鹿屋農高が超音波画像診断装置を初導入 肉質や妊娠、独自に検査

2021/08/04 12:30
機械を牛に当てて肉質をチェックする生徒=鹿屋市の鹿屋農業高校
機械を牛に当てて肉質をチェックする生徒=鹿屋市の鹿屋農業高校
 鹿屋市の鹿屋農業高校畜産動物学科は、牛の肉質や妊娠の状態を可視化する診断装置を導入した。生徒は「うまく活用してより良い牛を育てたい」と意気込んでいる。

 購入したのは本多電子(愛知県)が開発した動物用超音波画像診断装置と、肉質・妊娠の状態を把握できる「プローブ」と呼ばれる機械。プローブを牛に当てると、診断装置に白黒の体内画像が表示される。販売元によると、県内の学校で購入したのは同校が初めて。

 同校は全国の高校が肥育牛の肉質を競う和牛甲子園で上位を目指している。これまで県の機関で検査を年2回受けていたが、独自で実施できるよう導入に踏み切った。

 7月下旬、生徒6人が篠原道明教諭(44)の指導を受けながら飼育牛舎で初めて使用。牛2頭の僧帽筋や広背筋の位置を確認し、脂肪の付き具合を見比べた。

 今後、月1回使う。3年の村添斗志雄さんは「診断から課題を見つけて給餌を工夫し、和牛甲子園で最優秀賞を目指したい」と話した。

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