九州高校野球・大島が4強 「奄美の誇りだ」 センバツ有力に島民涙

2021/11/09 20:20
大島高校の4強入りが決まり、歓声を上げて喜ぶ市民ら=9日、奄美市名瀬
大島高校の4強入りが決まり、歓声を上げて喜ぶ市民ら=9日、奄美市名瀬
 九州高校野球大会で大島高校が7日、4強入りを決め、来春の選抜大会出場が有力となった。2度目の“聖地”甲子園へ大きく前進した選手たちの快進撃に、地元住民らは「よくやった」と喜びを爆発させた。

 奄美市名瀬のAiAiひろばでは、市が主催するパブリックビューイングがあり、市民約120人が集まった。勝利が決まると、会場は大きな拍手と歓声に包まれ、涙を流す姿も見られた。

 同市名瀬久里町の納和代さん(76)は「自宅のラジオで聴いていたけれど、いても立ってもいられなくなって駆けつけた。わが子のことのようにうれしい」と喜んだ。同市名瀬井根町の圓善次郎さん(75)は、同校が21世紀枠で出場した2014年の選抜大会に、当時住んでいた東京から駆けつけた。「今回は自力での切符で、涙が出るほど感激した。また甲子園へ応援に行く」と話した。

 同市の大島高校では1、2年生約450人が体育館でインターネット中継を観戦した。鈴木美海さん(2年)は「島の誇り。ありがとうと言いたい」と笑顔。奥平光さん(2年)は「興奮して体の震えが止まらない。九州一になって選抜出場を確実にしてほしい」と声を弾ませた。

 試合があった平和リース球場(鹿児島市)のスタンドは、平日にもかかわらず多くの人で埋め尽くされた。この日からは同校の吹奏楽部とダンス部が応援に加わり、ナインの奮闘を後押しした。

 14年選抜大会で監督を務めた渡邉恵尋さん(53)=明桜館高教頭=も駆けつけ、「あの頃小学生だった選手たちが、島でもできると体現してくれた」と喜びに浸った。

(結果詳細は南日本新聞でご覧になれます)

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