9回裏の追い上げに沸き踊るスタンドの保護者ら=12日午後、鹿児島市の平和リース球場
決勝戦があった鹿児島市の平和リース球場は、保護者や県内各地から駆け付けた大勢の同窓生らが声をからして応援した。「よく頑張った」と一様にナインの活躍をたたえた。
ペットボトルや40センチほどに切りそろえた竹を打ち鳴らして観戦。2回表に8点を失う苦しい戦いに「楽しんでいけ」「元気を出せ」とエールを送った。
9回裏、2年美島永宝選手が本塁打を放つと、スタンドは押せ押せムード。「すごい子たちだ」と感嘆の声が上がった。得点を重ねると保護者らは「六調」を踊り喜び合った。
主将の武田涼雅さんの父英樹さん(48)=奄美市=は「一戦一戦親の想像を超えて成長してくれた」。野球部元マネジャーの青堀純さん(47)=鹿児島市=は「最後まで諦めない島人パワーを見せてくれた」と興奮した様子だった。