ロシア軍の原発攻撃を非難する塩田康一知事=県庁
鹿児島県の塩田康一知事は15日の定例会見で、ロシア軍がウクライナの原発を攻撃した問題について「絶対にやってはいけない」と強く非難した。九州電力川内原発(薩摩川内市)がある原発立地県のトップの立場から「まずは攻撃されないよう、外交努力が行われるべきだ」と強調した。
全国知事会は3月末、国内の原発がミサイル攻撃を受ける事態になった場合、自衛隊による迎撃態勢や部隊配備に万全を期すよう国に要請している。塩田知事は「国の方で安全保障上の一環として、しっかり対応を取っていただきたい」と重ねて注文した。
一方、西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画の問題で、環境影響評価(アセスメント)の準備書に、想定飛行経路を外れた場合の騒音予測を盛り込まないとした防衛省の方針には「地元と話した上で次の意見を出すか検討する」と述べた。同省から追加しない理由を聞いた上で判断する考えを改めて示した。