「ボルシチ食べて平和考えて」 ウクライナ避難民支援へ売り上げ寄付 鹿児島、阿久根、南九州3市の飲食店有志が特別メニュー

2022/04/17 21:00
ウクライナの伝統料理ボルシチの盛りつけを確認するスタッフ=鹿児島市名山町の数学カフェ
ウクライナの伝統料理ボルシチの盛りつけを確認するスタッフ=鹿児島市名山町の数学カフェ
 食事を通し気軽に寄付して-。鹿児島、阿久根、南九州市の飲食店有志が21~23日、メニューの売り上げの一部を、ウクライナから県内に避難している人の支援に充てる企画を計画している。発起人で飲食店「音楽館Rain」(鹿児島市)のプロジェクトマネジャー本田静さん(40)は「ウクライナに関心を持つ機会にしてもらい、避難民と県民が仲間になれたら」と思いを込める。

 本田さんは、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以降、できることはないかと考えるようになった。県民にとって身近な飲食店の強みを生かし、食を通して寄付を集めることにした。

 参加店舗は、鹿児島市では音楽館Rainのほか、天文館果実堂、人情屋台とんとり、数学カフェ、八幡および八(すえひろがり)、阿久根市のHappinessCafèSpazio(ハピネスカフェスパツィオ)、南九州市のピッツァゆい。各店舗はウクライナ料理を期間限定で作ったり、オリジナルメニューを考案したりした。

 数学カフェは、ウクライナの伝統料理のボルシチを提供。トマトやビーツを使った鮮やかな赤いスープで、牛肉や他の野菜も入れて栄養たっぷりに仕上げた。15日は盛りつけを改めて確認。価格は「平和に丸く収まるように」と円周率にちなみ314円(税込み)で、全額寄付に充てる。

 同店はユーチューブチャンネル「学カフェ」で企画の紹介動画を配信。1回の視聴で10円寄付できる取り組みもしている。上野康弘副店長(38)は「ボルシチを食べてウクライナを知り、平和についても考えてほしい」と願う。

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