全共県最終予選会の審査に臨む牛=霧島市の姶良中央家畜市場
10月6日から鹿児島県霧島市などで開催される全国和牛能力共進会(全共、全国和牛登録協会主催)について、同協会県支部は8日、県庁であった報道機関向けの説明会で「今大会では団体賞の規定を変更し、順位を付けず基準を満たした全ての道府県に与える」と明らかにした。過度な産地間競争を抑制するのが狙い。
種牛、肉牛各部門の最高賞に当たる内閣総理大臣賞は、これまで通り授与する。
団体賞は2007年の鳥取大会から設けられた。上位入賞牛の順位を点数化し、合計点が高い順に各産地に贈っていた。初回から宮崎県が2連覇し、前回の宮城大会では4部門を制した鹿児島県が優勝した。
新たな規定では、特別区を除く8区のうち、5区以上に出品し、全頭が成績上位の「優等賞」に入った全ての道府県に与える。内閣総理大臣賞は、特別区を除く全8区の首席の中から種牛、肉牛部門それぞれの最も優れた牛に贈る。
全共県推進協議会の坂元信一推進委員長(登録協会県支部副支部長)は“チーム鹿児島”の目標として、より多くの出品区での首席と、内閣総理大臣賞の獲得を挙げた。「地元開催の全共で胸を張って日本一を名乗りたい」と話した。