1歳児が車内に閉じ込め…すぐに救助、大事に至らず JAF「短時間でも熱中症の危険。車に子ども残さないで」

2023/08/04 08:30
 全国的に酷暑が続く中、鹿児島県内で3日、乳幼児が車内に残されたまま鍵がかかってしまう「キー閉じ込み」が発生した。すぐに救助され救急搬送には至らなかったが、時間を要すれば熱中症につながる危険がある。日本自動車連盟(JAF)鹿児島支部は「車内に人やペットがいる場合は目を離さないで」と注意を呼びかける。

 鹿児島市内で午前9時ごろ、1歳男児が車内に閉じ込められる事案が起きた。電子キーを車内に置いたまま、何らかの理由で内側から施錠されたことが原因とみられる。消防によると、119番から6分後に救急隊が到着した際、既に救助されていた。同時刻の市内の気温は31.1度だった。

 JAF鹿児島支部が昨年8月の1カ月間、県内で行った調査で閉じ込み事案は乳幼児2件、ペット2件だった。体温調整がうまくできない乳幼児や高齢者は、高温下では短時間で熱中症や脱水症状となり、最悪の場合は死に至ることもある。

 JAFの実験によると、エアコンを停止して15分で熱中症の危険がある水準まで車内温度は上昇。サンシェードで対策しても、ダッシュボードなどの温度上昇は抑えられるが、車内温度そのものの上昇を防ぐことはできないという。

 同支部の原山大器さん(39)は「エアコン停止から5分で車内温度は10度以上も上がる。短時間でも子供だけを残して車から離れないで」と話した。

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