戦艦大和の慰霊塔修復へ寄付呼びかけ 彫刻家の中村晋也氏設計、老朽化で3年前から立ち入り禁止 伊仙町、目標1.8億円

2023/08/18 11:08
劣化が進み、修復が必要な慰霊塔(伊仙町提供)
劣化が進み、修復が必要な慰霊塔(伊仙町提供)
 鹿児島県伊仙町は、同町犬田布岬にある「戦艦大和を旗艦とする特攻艦隊戦士慰霊塔」を修復しようと、ふるさと納税で支援を募るガバメントクラウドファンディング(GCF)を始めた。目標額は1億8000万円。10月29日まで。

 大和は1945年4月7日、徳之島北西の東シナ海で撃沈された。慰霊塔は68年に完成。彫刻家の中村晋也氏が設計し、高さは戦艦大和の司令塔と同じ24メートル。町は毎年慰霊祭をしているが、老朽化や塩害でコンクリートの剥落などが発生、約3年前から塔周辺を立ち入り禁止にしている。

 GCFは今月1日に始め、現在は約100万円。一般寄付も含めて300万円ほどという。大久保明町長は17日、鹿児島県庁で会見し「恒久平和を考える機会になる。多くの人に協力してほしい」と呼びかけた。

 仲介サイト「ふるさとチョイス」で実施。寄付額に応じ黒糖焼酎や農産物など徳之島の特産品が返礼品となる。問い合わせは同町きゅらまち観光課分室=0997(81)7055。

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