発展途上ながら全5区間で区間賞! 神村学園8年連続30度目の頂点【県高校女子駅伝】

2023/11/03 07:30
第1中継所、神村学園・瀬戸口(右)から黒神へたすきが渡る=指宿市
第1中継所、神村学園・瀬戸口(右)から黒神へたすきが渡る=指宿市
 第74回鹿児島県高校駅伝、第37回鹿児島県高校女子駅伝は2日、指宿市営陸上競技場を発着する男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロのコースであった。男子は鹿児島城西が2時間4分30秒の大会新記録で5年ぶり2度目の優勝を飾った。女子は神村学園が1時間7分38秒で8年連続30度目の頂点に立った。

 男子の2位は出水中央、3位は鹿児島実。女子の2位は鳳凰、3位は鹿児島だった。

 男女ともに、1位が全国大会(12月24日・京都市)、3位までが九州大会(11月18日・長崎県)に出場する。

 前回から大きくタイムを縮めた躍進賞は男子が鹿児島高専、女子は松陽が獲得した。

■若いチーム

 発展途上で魅力的なチームが、神村学園の節目となる優勝を飾った。5区間のうち1、2年生4人が出走し、全5区間で区間賞。若い選手は、昨年の記録を目標にたすきをつなぎ、30度目の頂点を手にした。

 高い潜在能力を見せたのが1年生2人だ。

 1区瀬戸口は序盤のスローペースに手こずりながらも、残り500メートルから「1位になって勢いを渡す」とギアチェンジ。「軸がぶれ、ぶざまなフォーム」(瀬戸口)ながら、トップでたすきリレーした。3区野口は「飛ばしすぎた」と反省しつつも、3キロを9分30秒台でまとめた。

 経験の浅い1年を、安定感のある2年の黒神と小倉が支えた。黒神は「後輩が楽に走れるように」とダイナミックな走りで後続を突き放し、第2中継所で野口につないだ。4区小倉も昨年の自己記録を上回った。

 アンカーの3年カリバは、5キロ14分33秒という男子選手並みの区間新をマーク。昨年のチーム記録に、16秒まで迫る好タイムでゴールした。

 有川哲蔵監督は「3年生中心で集大成のチームだった昨年と違い、経験が浅くミスも多いが成長の余地は大きい」と笑う。若いチームがどこまで進化するのか、目が離せない。

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