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鹿児島県は、2022年度に県内で生産されたスギ苗木のうち、花粉飛散の少ない品種が6割に上り、17年度に比べて1.3倍に増えたと明らかにした。4日の県議会一般質問の答弁。
県森林経営課によると、22年度に県内で生産されたスギ苗木は240万本。うち145万本が花粉の少ない品種だった。
花粉の発生源となる県内のスギ人工林の面積は23年時点で約11万6000ヘクタール。伐採と植え替えを国が集中的に進める「重点区域」には11市町の約2万5000ヘクタールが指定されている。
国の花粉症対策は、スギ人工林の伐採を進めて33年度までに面積を2割減らし、9割以上の苗木を花粉の少ない品種にする目標を掲げる。塩田康一知事は「引き続き花粉の少ない品種への植え替えや、苗木生産の支援に取り組みたい」と話した。