長島町4校統合の新設中学校 設置場所2案どっち? 町長は「鷹巣中改修案」を推すが、教育委員会は「長島高校跡地」を推薦

2024/05/11 06:30
4中学校の統合について意見を述べる住民ら=9日夜、長島町役場指江支所
4中学校の統合について意見を述べる住民ら=9日夜、長島町役場指江支所
 長島町は9日、町内4中学校の再編に関する住民説明会を町役場指江支所で開いた。集約する新設校の候補地として二つの案が示され、町教育委員会は長島高校跡を推薦した。

 長島(生徒数69人)、平尾(33人)、鷹巣(89人)、川床(46人)の4校を統合する新設校には、町教委が推す案と役場本庁舎に近い鷹巣中改修案がある。過去にも長島高跡への再編案があったが、2015年3月に町議会が否決した。説明会で、川添健町長と大浦慶子教育長は「子どもたちを最優先に考え、早期決着したい」と理解を求めた。

 教委は、長島高跡は敷地が広いため駐車場を確保しやすく、将来新たな施設も設置しやすいと説明。鷹巣校区以外の住民の意見書やPTAのアンケートでも、長島高跡を望む声が多数を占めたという。

 川添町長は、鷹巣中案だと事業費が節約でき、近くの運動公園を活用することで課外活動も充実できると述べた。浮いた費用を小学校改修や、子育て支援に充てる考えも示した。

 この日は長島校区の住民を中心に70人が参加。「長島高を改修して使えばいい」「スクールバス運行にいくらかかるのか」などの意見や質問が出た。

 説明会は校区ごとに21日まで開催。今後、総合教育会議やパブリックコメントを経て基本計画を策定する予定だ。

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