女性消防士が同僚からのハラスメント訴え…垂水市消防本部「事実確認できず」 市議会で答弁、市議は処理委員会の設置主張

2024/06/14 11:00
〈資料写真〉垂水市役所
〈資料写真〉垂水市役所
 2023年10月に垂水市消防本部を退職した女性消防士が、同僚からのハラスメントを市に訴えていた問題で、同本部は13日あった市議会一般質問で「対象の職員に聞き取りをしたが事実確認できなかった」と述べた。質問した議員は「ハラスメント処理委員会をつくるべきだ」と批判した。

 同本部によると、職員への聞き取り結果は4月中旬までにまとまった。「(女性が訴えている)何度も体を触られたり、仕事を与えられなかったりしたという事実は確認できなかった」としている。女性とは4月10日以降、書面を2回送付しやり取りしたが、内容を明らかにしなかった。

 相談窓口となる市総務課は「いつ、どこで、どんな被害を受けたか、本人から具体的な申し出があれば外部調査機関に委託し事実確認をする」と述べた。

 質問した高橋理枝子議員は、女性が退職後の今年2月に被害内容や関係者の処分を求める文書を消防本部に提出したことを踏まえ、「この文書を申し出と捉えるべき。処理委員会立ち上げの意見書提出も視野にある」と話した。

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