クジラの死体を調査する研究者ら=27日、長島町山門野
鹿児島県長島町山門野の黒之瀬戸大橋近くに漂着し死んだマッコウクジラについて、町は29日、埋設処分すると決めた。30日午後から作業を始め、31日にも完了する。
クジラは26日漂着した。船の航行や漁業を妨げないようロープで固定しているが、猛暑で腐敗が進んだ。
町によると、周辺には人家や観光施設があり、当初から悪臭被害を懸念する声が上がっていた。現場の海岸の管轄がはっきりしていないが、時間がたつほど搬出が難しくなるとして、処分開始を決めたという。
手続きに時間がかかる海洋投棄はせず、島内での埋設を選択。臭いが漏れないよう候補地を絞り込み、クレーンなどの機材を確保した。30日はクジラを網で覆い台船で沖へ移し、31日にも海上から埋設場所へ運び込む。
クジラは体長14.5メートルの若いオスで、重量は30トンほどとみられている。