県原子力防災アプリに不具合 重大事故時の円滑避難に導入したのに…肝心の登録情報消える 県「再発防止へ原因究明」

2024/09/17 20:52
 鹿児島県は17日、九州電力川内原発(薩摩川内市)の重大事故時の避難円滑化を目的に運用している原子力防災アプリについて、氏名や生年月日などの登録者情報が消える不具合を数件確認したと発表した。

 県原子力対策課によると13日、「登録者情報が表示されない」などと利用者から数件連絡があった。アプリを開発、運用する富士通Japan側にはデータが残っているが、利用者のスマートフォンでは消えていた。原因は調査中で情報漏えいは確認されていないとしている。改めて情報を入力すると、これまで通り使える。

 アプリは2022年4月に運用開始。避難車両の乗車や避難所に入る際にQRコードを示すと手続きが完了する仕組み。16日現在のダウンロード数は1万501件、そのうち個人情報の登録は3740件。同課の岩元慎二課長は「再発防止のため原因究明に努めたい」と話した。

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