〈資料写真〉米空軍輸送機CV22オスプレイ=2018年6月、奄美市の奄美空港
防衛省統合幕僚監部は26日、鹿児島県の奄美大島や沖永良部島などで日米共同統合演習を10月23日~11月1日に実施すると発表した。武力攻撃事態を想定した「キーン・ソード」の一環。徳之島では米空軍の輸送機CV22オスプレイも加わる。
米空軍CV22は昨年11月、屋久島沖で墜落し全搭乗員8人が死亡。米軍は全世界で飛行を一時停止した。事故後、県内の日米共同訓練に米オスプレイが参加するのは初めてとみられる。
CV22は10月25日、徳之島に離着陸する予定。山地機動訓練の一環で、場所は徳之島町の手々海浜公園や伊仙町総合グラウンドなど。陸上自衛隊のV22オスプレイは24、27の両日、同島で着上陸訓練に加わる。
奄美大島で計画する対艦戦闘訓練には、米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」を展開。沖永良部島では航空自衛隊の高射部隊が参加する。
平時に自衛隊や海上保安庁が円滑に利用できる「特定利用空港・港湾」の指定を受けた徳之島空港と鹿児島港、名瀬港でも訓練を実施する。
塩田康一鹿児島県知事は、オスプレイについて県民には不安の声があるとして訓練の安全対策徹底などを要請した。キーン・ソードは17回目で、日本周辺で実施する。