不祥事が続く鹿児島県警の定例会見で再発防止対策を説明する野川明輝本部長(左)=30日午後、県警本部
鹿児島県警は30日の定例会見で、不祥事の再発防止策や改善策の進捗を管理する内部組織「改革推進委員会」の会合について、原則非公開の方針を変更しないと説明した。8月下旬の初回は冒頭のみ公開した。
県警によると、委員会は同日までに計5回あった。非公開の理由について、西畑知明警務部長は「自由闊達(かったつ)に議論することで、真に組織運営上の問題点が提起される。プライバシー情報や警察業務の特殊性から公開すべきでない事柄も含まれる」と理解を求めた。
約50項目ある再発防止対策については全て着手したと説明。警部補以下が本部長に課題を直言する「改革推進研究会」は、56ある部署のうち30で実施。不祥事の未然防止対策案や働き方改革などが議題になった。
不祥事対策のため県議会9月補正予算案に約115万円盛り込んだことについて、野川明輝本部長は「通常であれば不必要なもので心苦しい。悪い判断ではなかったと評価してもらえるよう努力する」と述べた。
また、不確定情報としながらも「県警職員の一般女性に対する声掛け事案」を新たに把握したと公表。8月中旬の幹部向け会議で、事案防止の徹底を指示したと明らかにした。