ファンが見守る中、市街地を通過するH2Aロケット50号機を格納したコンテナ=30日午後11時45分ごろ、南種子町中之上
最後のH2Aロケットとなる50号機が、30日夜から1日未明にかけ、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターに陸送された。沿道では多くのファンがカメラやスマートフォンを手に見守った。
胴体の1段目と2段目を格納したコンテナが2台のトレーラーに積まれ、島間港を出発。町を西から東に横断する形で、約18キロの道のりを進んだ。コンテナには、2001年の1号機から続くファンの声援や協力に対する感謝の言葉が掲げられた。同町の長谷小学校4年、久野桃佳さんは「道路いっぱいを使った輸送は迫力満点。最後を飾る打ち上げが楽しみ」と笑顔だった。
機体を製造した三菱重工業によると、本年度中に打ち上げられる見込み。