公立高校募集定員が過去最少を更新 奄美高が1学級減、定員割れ続く鹿児島女子高は5学科に再編 25年度

2024/10/03 11:10
 鹿児島県教育委員会は2日、2025年度の公立高校募集定員を発表した。定員総数は24年度より40人少ない1万1970人とし、過去最少を3年連続で更新した。奄美が機械電気科を1学級(40人)減らすほか、鹿児島女子は5学科に再編する。

 来春の中学卒業予定者は、今春より217人少ない1万5151人を見込む。県教委が8月に発表した進路希望調査で、公立高への進学希望者は1万193人と記録が残る1986年度以降で最少だった。

 奄美の機械電気科は2学級80人だったが、4年連続で入学者が40人に届かなかった。現在は1学級で授業を行っている。進路希望調査の結果なども踏まえ定員を減らした。奄美は来春、5学科各1学級となる。

 県教委によると、奄美同様に、定員より1学級少ない状態の学科がある高校は全68校中14校に上る。今回、定員を減らさなかった理由について「全学科合わせても1学年に2学級しかない学校もあり、地域の状況なども含めて判断した」としている。

 定員割れが続いていた鹿児島女子は、現行の3学科をビジネスデザインやスポーツビジネスなど5学科に再編。定員は変更しない。

 学力検査は25年3月5、6日にあり、合格発表は13日。2次選抜は21日。新型コロナウイルスなどの感染症や、月経に伴う体調不良で受験できなかった生徒が受ける追試験は、11日に実施する。

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