「だまされたふり作戦」で受け子を摘発…お手柄の銀行員、70代女性との会話で感じた違和感を見逃さず

2024/10/07 10:30
中島和幸署長(左)から感謝状を受けた鹿児島銀行東谷山支店の牧野ゆう子さん(中央)=鹿児島市の鹿児島南警察署
中島和幸署長(左)から感謝状を受けた鹿児島銀行東谷山支店の牧野ゆう子さん(中央)=鹿児島市の鹿児島南警察署
 高額の現金を引き出そうとした高齢女性に対応し、うそ電話詐欺を未然に防いだとして、鹿児島南警察署は、鹿児島市東谷山2丁目の鹿児島銀行東谷山支店の行員牧野ゆう子さん(40)に署長感謝状を贈った。

 同署によると、8月22日、同市の70代無職女性が「高額の現金を下ろしたい」と来店。窓口の職員から報告を受けた牧野さんが現金の用途を聞くと、女性は「理由を言いたくない。答えられない」などと話したため、詐欺の可能性があると判断し、同署に通報した。

 女性が前日に東京都のアパートに現金約500万円を送っていたことが判明。県警は警視庁と連携し、送付先に捜査員を先回りさせて受け子を摘発する「だまされたふり作戦」で、都内の男(51)を23日現行犯逮捕した。

 9月25日にあった贈呈式で、中島和幸署長から感謝状を受けた牧野さんは「会話の中で抱いた違和感をきっかけに、お客さまのお金を守れてよかった。特殊詐欺は身近にあると改めて実感した」と話した。

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