「呼ばれている気がして戻ってきた」。父親が瀬戸内町出身。2年前の参院選鹿児島選挙区に出馬した。とにかく「参政党の昇拓真」と連呼、知名度ゼロの状態から4万7479票まで伸ばした。
有権者への感謝の思いは強く、今回の出馬会見では得票数の1けたまでそらんじた。「地域の人々と触れ合いながら政策を伝える」。減税と積極財政によって経済を回し、「困窮する国民の所得向上を目指す」と訴える。
大学時代のワーキングホリデーで海外の人々が国際問題を自由に議論する様子を見て「愛国心が湧いた」。帰国後、海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突した事件などで「政府の対応にイライラ」する。次第に政治へ関心を深めていく。知人が政治家になったのをきっかけに4年前、参政党の一員となった。歴史認識は「第2次世界大戦後の自虐史観は誤り」との立場だ。
大学中退後、生まれ育った大阪市でスマートフォンなどの家電修理、販売業を始めた。「何でもやってみる」が信条。漫才日本一を決めるM-1グランプリにも出場した。1回戦で敗退。「演説にも笑いを取り入れたいけれど腕が足りないかも」と謙遜した。