前回選挙は比例単独で初当選した。自身のルーツである奄美を含む鹿児島2区の党支部長に就任して約1年半。「必ず勝ち上がる」と意気込む。
目指すのは「民間主導の地方創生」だ。農林水産業の所得を倍増させ、地域で稼ぐプロを増やす。地元に仕事がある環境をつくり、人が移り住む好循環を生む。「地方にこそ伸びしろがある」と語る。
秘書として、父親で元法相の故興治氏を18年間支えたが、「元々は政治の世界には行くまいと思っていた」。連日報じられる政治とカネの問題や権力闘争に、子どもながら嫌気が差していたからだ。
転機は学生時代に永田町で経験した私設秘書。朝から晩まで政策を練る議員たちを見るうちに、「政策一つで多くの人を幸せにできる」と、いつしか志すようになった。
政治家になった今、自民は裏金事件に揺れる。党政治刷新本部では抜本的な改革を主張。「自分たちの世代でけりをつける」と決意は固い。
8月に家族全員で谷山に転居した。4人の息子の父親でもある。末っ子以外は思春期で口数も減った。“コミュニケーションツール”として、「コンビニで週刊少年ジャンプを買うのが欠かせない」と目を細める。