H3ロケット4号機の打ち上げを見守る見物客=4日、南種子町の恵美之江展望公園
4度の延期を経てH3ロケット4号機が4日、ようやく宇宙に飛び立った。3連休の最終日。種子島宇宙センターのある鹿児島県南種子町では、四つの見学場に計1607人が集まり、カウントダウンとともにごう音を残して上昇する機体を見守った。
射場から約3キロと、最も近い恵美之江展望公園への入場は事前抽選。度重なる延期の影響でツアーバスのキャンセルもありながら、280人が駆け付けた。
埼玉県越谷市の会社員黒坂真也さん(35)は、家族4人で初めて打ち上げを見学。「延期で一度は諦めかけたが、何とかスケジュールを合わせられてほっとした」と話すと、次男の洸斗ちゃん(4)は「音が大きくてびっくりしたけどきれいだった」と喜んだ。
見学場は地元の子どもたちも多かった。同町西野小学校4年の長谷川みの里さんは「間近で打ち上げを見ることができて良かった。空気の振動がすごい」と振り返った。